はれわたる！

「明日、行く人ぉ～？」

シュレックさんからＬＩＮＥが入る。

ハチさんから返信。

「○○行きます。」

私から。

「濁ってるかもよぉ。」


―　○　―　○　―　○　―　○　―　○　―


3日（土曜日）。

朝、日の出とともに出艇できるようにセットしてあった時計を止め、

１５分後に鳴る様にセットしてあったスヌーズを止め、

ガサゴソと這い出す。

眠い。


真っ暗な中、寝ぼけながら水着に着替えてそーっと家を抜け出す。

ちょっと出るの遅れたなぁ。。

少なくとも１５分。


一路出艇場所めがけて車を走らせる。

と。

前方に赤いカヤックを積んだ車発見！

そーっと横に並んで、気づいたかなぁというところでアクセルを踏む。

ハチさん、お先ぃ～。


そしてしばらく行くと、『○○工事のため通行止め、迂回路あり。』の表示発見。

またちょっと遅れるなぁ。。。

・

・

・

結構長い、迂回路やったなぁ。

ま、本線に戻ったし、後は順調かな。

・

・

・

！！！

コーナーの先でいきなり車が止まる。

ん？

これって。

渋滞！？


こんな時間なので事故渋滞に違いない。

完全に停止してしまいます。

徹夜して先に向こうで寝ているであろうシュレックさんにLINE。

「事故渋滞。完全に止まってます。先に出ていてください。」

よくよく見ると、もっと先のカーブの向こうに止まったトラックの荷台に赤い光が反射して見える。

赤色灯が回っているの、すぐ近くみたい。

後ろに居るであろうハチさんにもLINE。

「トンネル抜けたら事故渋滞です。気を付けて。」


返信が入る。

「今起きた！」

先に海に居るシュレックさん。

・・・と思いきや。

家らしい。。。

「高速で追いかけます！」



大体、２０分ぐらいかなぁ。

片側二車線の道路を完全に塞いでフロントぐっしゃりのステーションワゴンの横を通り、中央分離帯の向こう、警察官が交通整理をしている対向車線を逆走する形で通り抜けることができました。

幸い、運転手さんは警察の現場検証に立ち会ってるようでケガは無さそう。

ひとまず、良かった。

毎週毎週、眠い時間に海に出かける私たちも運転気をつけないと。


途中、コンビニに寄ると、

「高速、乗って正解！」

ハチさんより。

もう、浜にいるらしい。

工事中迂回路ありの表示を見た瞬間に高速道路にエスケープしたとのこと。


もうすっかり、明るくなっています。




今日は、出艇時４艇。

久しぶりのＳさんと今日が海では初出艇、進水式のＯさんが一緒。



アングラー４１０に日本酒をふりかけて。


出ていきます。



子供を見送る父親のようなハチさん。


我々も。

出ます。



６：３０になろうとしていました。

今日は、浅いところからジグサビキ。



ホントは、タイラバサビキにしたいんだけどフグが怖すぎるので。。

・

・

・

ぜんっ―――然、あかん。

全くなんにも反応が無い。


水深を変え、手を変え、品を変え。



あっち行きこっち行き。

どこに行っても当たりすらない。


すぐそばでナブラが立つ。

ハチさんもそばに居たので2艇でナブラ打ちしまくりますがお触りすら無し。

そのうち、買ったばかりのジグパラ４０ｇが、プチンという嫌な音とともにお亡くなりになる。

・・・もらったPE、穂先によく絡みます。。。

気を付けて投げると問題は起きないんだけど。

気が焦るとダメですね。


今日は（今日も？）、全然ダメダメです。

まぁ、このあいだと同じくらい、



濁ってるから、ということにしておきましょう。。。

フグすら居なくなってるのが幸いです？！



遠くの出艇場所に黄色いカヤックが出艇準備しているのが見えます。

シュレックさん、来たな。


で、魚探に久々に反応が出たと思ったら。



マジっすか。

根掛かり、プチン。

嫌になる。


出てきた、シュレックさんも芳しくない様子。

徐々に浅い方に戻りながらジギングを繰り返します。


ふと見るとＳさん、ハチさん、Ｏさんが出艇場所に向かって漕いでいきます。

今日は、みんなダメなんやなぁ。。。


シュレックさんと３５ｍラインで合流。

「どお？」

聞くと、

「この辺りだけベイトの反応あるよ。３５ｍくらいのカケ上がりだけ。」


話しているとしゃくっていたシュレックさんの竿がギュンと曲がります！

「いいねぇ～！中層？」

「底ぉ～！底についてすぐ。」


なんて声掛けてると

ギュン！

っと、　ＦＩＳＨ　ＯＮ！

タイラバ着底してひと巻ふた巻きでドンと来ました！！

ドラグはでません。

この引きはハタ系、それともカサゴかなぁ？


「こっちも、きたぁ～！！」

シュレックさんに声を掛けて丁寧に巻きます。

えぇ～～～っつ！？






なんと。

キジハタ！！！

初めて釣れました！

嬉しいんでもう一枚。



前々から釣りたくて仕方なかったキジハタ（アコウ）。

この辺りには居ないのかと思ってました。

大きくはないけれど、めちゃめちゃ嬉しいぃ～！


キジハタの血抜きとか処理していると、オレンジイエローのニモの方が近くに来たので、

「あの辺りの３５ｍラインにベイトいますよ。」

と大体の場所を指さすと

「あのぉ～、はれわたるさんですよね？」

声掛けていただきました。

また、コメントくださいね！


さっきの場所まで漕ぎ戻り、シュレックさんと並んで流します。

またまた隣でギュンギュン竿をしならせているシュレックさん。

詳しくは、こちらで。。。


これは、何とかしないと。

浜に戻った３艇に連絡を取る。

ハチさんに電話。

・

・

・

出ない。

ＬＩＮＥでも電話。

・

・

・

出ない。

何度かけてもダメ。


シュレックさんにつながらないことを言うと

ハチさんにＬＩＮＥ入れといたとのこと。

でもきっと既読つかないよなぁ。。。


Sさんに電話しようと思ったら、あれ？電話番号が判らなくなってます。

何故か、E-MAILはアドレス判ったので

『めちゃ釣れてるでー』

とメールしてみる。


漕ぎ戻ってまた落とすと

『何が釣れているのですか？』

と返信が来たので

『いろいろ』

とだけ答えるとハチさんとOさんのカヤックが動き出した！


しばらくして合流したハチさんに、

「LINEしまくったんやけどねぇー」

「カヤックのハッチに入れっぱなしでした・・・。」




と、ぷるぷるぷる、と竿が揺れる。

ベイト来た！




タイラバ＋サビキに小アジが二つ。

そっと取り上げて、しっかりと鼻掛けにかけなおす。

「さぁ、大きいの連れておいで！」


そのまま、底に落とします。

サビキでの泳がせ。


底を取りながらゆっくり流されていると、魚探になんとなく根のようなモヤモヤが映ります。

丁度、ひと流しして漕ぎ戻ってきたハチさんが通りかかったタイミングでした。

ギュギュギュッ

竿先が海中に突き刺さります。

一呼吸置いてひゅっと竿を上げると

スカ。

あっちゃぁ～っ！

大きな声をハチさんに聞かれてしまいました。


もう一匹、アジが付いてるはず。

と思い送り込んだ途端、

グングン

グングン

当たり！


ハチさんに、

「もう、喰ってるかなぁ？」

聞きながらもう少し送り込んで

ぎゅぎゅぎゅぎゅ

竿が入った瞬間に大合わせを食らわせると

ピーン。。。


思いっきりの、根掛かり。。。

悲しすぎる。


ハチさんに

「根掛かりしたぁ。」

言いながらラインを張るとはるか海底でクンクンと答えるものがあります。

「根掛かりしてるけど、魚付いてるよぉ～」

めちゃめちゃ悲しい。

切るしかないなぁ。。。

ペールを返してラインをフリーにし、少し漕ぎ戻って潮上に出ます。

念のため、もう一度ラインを張ると、

グングングン！

！！！

ヤタッ！

「外れたぁ！」

大声でハチさんに言うと


「あっちの方が大きそうなんであっち行ってみます！」

見ると、シュレックさんの竿が弓なり。


漕いでいくハチさんを見ながらハンドルを回します。

奇跡的に外れた根掛かりだけど重いだけでそれほど引かない。

確実にお魚ではあるんだけど。


と、濁った海底から茶色の物体が上がって来ました。



なんだぁ？


まさかの。



オオモンハタ、ダブル。


最初の当たりは、確実にスカだったと思ったんですが。

嬉しい誤算です。


すぐにハチさんからも大声が飛んでくる。


またすぐ、



可愛いオオモンハタが来ましたが優しくリリース。


ハタがそろったのでこのあたりでどうしても青物釣りたい。

ここから、ジグ縛りにします。


でも、シュレックさんとはジグの大きさとか違うからか。



ベイトが釣れるばかりで。

・

・

・

・・・。


「流れ、変わったかな？」

当たりが無くなり、シュレックさんがポツリ。


Oさんが先に帰還し、ハチさんシュレックさんも帰り方向。

そろそろ、バウ、浜に向けましょう。




今日は、みんなニコニコですな。

穏やかに、無事、帰還です。


こんなことも、たまには無いとね。









本日の釣果。



お二方に比べると、激しくつつましやかな釣果ですが自分的にはキジハタが釣れたのが一番。

泳がせでも釣れたのが二番。

泳がせの、あの当たりの出かたって本当にドキドキします。

いつ合わせようか、タイミング図るの。


まぁ、ホンネは青物欲しかったですけどね。


とにかく、今日の釣果はすべてベイト反応を見つけて教えてくれたシュレックさんのおかげです。

ありがとうございました。

次回から、ずっとあの場所に張り付いてしまいそうです。。。