2016年09月08日
夏山へ!2016 その2。
金曜日の晩にたっぷり寝ていた子供たちも、ほとんど寝ずに運転していた父も、登山口から1500mも標高を稼いだ後ではすぐにぐっすり寝入ってしまいます。
でもね。
落ちる前に目覚ましタイマーだけは合わせておきました。
いつも釣り場の駐車場で準備を始めるぐらいの時間帯。
そろそろ目覚まし鳴るかなぁというタイミングで不思議とスパッと目覚めます。
もちろん辺りは暗い。
まだ、地平線も定かではないくらいの明るさです。
一瞬の間をおいて鳴りだした目覚ましを止めると、一番に気になる天気。
立ち上がって暗い窓の外を眺めると
おぉー!
目線よりも低い雲の隙間から街の灯りが見えます。
そして雲の上に居るんだから、いい天気!
そっとトイレに行き、戻ったところで部屋の灯りを点けます。
「ご来光、見に行く人っ!」
4年生と嫁さんがもぞもぞと起きだす。
上の二人はピクリともしません。
「お前らは行かないのね?! あとから文句言うなよ!」
靴下を履いて防寒着を着込んで、さぁ出ようか。
「やっぱり行くぅ~!」
山小屋の外に出ると、丁度スタッフの方が作業されていまして。
「朝日、見るのにいい場所ありますかねぇ?」
聞いてみる。
「テント場のそばを抜けて稜線にでて、左に丸山という丘があります。綺麗ですよ。」
やっぱり、有識者に聞くに限ります。

暗い中で、テントにも灯りが入り始めて綺麗ですねー。
白み始めた山際を眺めながらちょっと歩くと、あきらかに丸い丘にたどり着きます。
割と人少ないなぁ。
しかし。
めちゃめちゃ綺麗です。

南東に白馬村の灯りと雲海。
西を向くと!

剱(つるぎ)岳と立山と雲海。
そして北東側に。

雪渓と白馬山荘と白馬岳。
ここ丸山にあんまり人が居ないのは、

白馬山荘の稜線と白馬岳山頂にいっぱい人がいるからですね。。
(稜線に細かいピンみたいに見えるのはみんな人です。ご来光直前には稜線全部人で埋まってました。。)
徐々に明るくなってきます。

そして。

遠くの雲の上から新しいお日様が顔を出します。
おはよう! 今日も一日安全に歩けますように。
いつも海上で迎えるお日様は周りに海しかありませんが、山の上では山肌がどんどん色づいてきて周り全体が暖かくなります。


そして見ている間に、稜線を越えて雲海が西から東に流れていくのです。
綺麗やねぇ。
さぁ、戻って朝ごはん食べよ。

あらかた食べちゃってから撮ってしまいました。。。
朝からビュッフェだとついつい食べ過ぎてしまいます。
ヘタなモーニングなんかよりはるかに価値があります。
・・・もちろん、毎日食べにくるわけにはいきません!
さ、出発!

時刻は6:58。
ゆっくりと行きましょう!
テント場の脇を通り抜けると5分も経たずに稜線にでます。

さっきはとはちがって右に向かいます。
眼下には雲海。

激しくいい天気!

稜線をジグザグに、高度を稼ぎます。
さほど歩かないうちに。
到ぉ~着ぅ!

悪ガキがよそ見してますがっ!!!
白馬岳、2932m。
いい天気、360°パノラマです。
でも下は雲海でよく見えない。

本当の山頂はこの写真の右側手前の頂なんですが。
見ての通り東側が直角の切り立った崖になっているので一番高いところは立ち入り禁止です。

まあるいのは周りに見える山のパノラマ図なんですが、擦り切れてて字が読めません。
まぁ、いいんだけど。
この、小銭はどうするのかねぇ???
良く晴れた日には八ヶ岳や富士山も見えるらしい。
さて。
20分ほどくつろいだら、出発です。
でもその前に。

三角点には触っておかないとね!
さぁ、行きましょう。

あとは下るだけ。
稜線歩きを楽しみながら歩きます。
・・・んが。
霧が揚がってきてあっという間に青空が見えなくなってしまいます。
稜線、綺麗だろうに見えないや。

でもね。
可愛いの咲いてました。

コマクサ。
とっても小さな株でしたが可憐に花開いています。
わざわざこんな岩場に生きる選択をしたのはなぜなんでしょうね?
栄養無さそうな土壌だからか、この大きさになるまで10年とか15年とか掛かるってことらしい。
その為かどうか判りませんが、登山道のすぐ近くでこんなに寄って写真が撮れる個体はあんまりありませんでした。
道からちょっと離れた斜面にはそこここにうっすらピンク色に群生しているんだけど。
人が立ち入っちゃいけないってことですよね。
そして。
少し向こうから来た2人連れの登山者が、人差し指を口元にあてて『静かに!』の合図をしてくれます。
ん?

判りませんね。
ガスったからかも。
別の写真では?

やっぱり、判りませんか?
では、久しぶりに編集した動画で。
こんな近くで会えると思ってませんでした!
赤いアイラインのオスと少し小ぶりなメス。
くぅぅぅぅ
と小さな可愛い声で呼び合っているようでした。
しばらくゆっくりと雷鳥を眺めて、また歩き出します。
また別の場所でも。

こんなにいっぱい見るの初めてです。
いくつか山には登りましたが今回がまだ3回目の遭遇なのです。
初めてみたのは中学の修学旅行の時なのでもう30年以上前です。
立山の室堂でちらっと見かけただけでした。
2回目は20年ほど前、浅間山の近くだったと思いますがほんの30秒ほどしか姿を見せてくれませんでした。
だから久しぶりなのです。
嬉しいねぇ。
ガレ場とハイマツがあると居ないかなぁ?とキョロキョロしてしまいます。
さて問題。
↓ 何羽いるでしょう?

答えは、これまた動画で。
ほんとに、いっぱい会えました!
さぁ、先を急ぎましょう。

小蓮華山。
山っていうか、霧で見えないからピークなのかどうかが判らない。
んで、なかなか白馬大池に着かないね。。。

チングルマの群生があったりして目は楽しめますが。

やべぇ、腹減ってきた。。。
11:00。
飴ちゃんやら一本満足やらカロリーメイトやらを口にしながら降りていきます。

そろそろ、見えていいはずなんだけどなぁ、白馬大池。
なんとなく白馬大池でお昼ご飯かなぁ、って言いながら降りてきたので待ち遠しい。

霧でなんも見えんけどねぇ。

舟越ノ頭から30分も歩いたころ。

突然、目の前に真っ赤な屋根が見えてびっくり!
すぐ近くまで来ていたのでした!

急に晴れて大池の全容が姿を現しますがっ!
そんなことより、

腹減った!
山小屋でお願いしていおいたお弁当には、なぜか

ようかんが入っていました。
まぁ、山ん中では甘いものが喰いたくなるけど、おかずにまみれる所に一緒に入れないで欲しかったなぁ。
それと山のお弁当らしくない、汁気がたっぷりのおかずも。
偏らずにはおれないんだから。
ま、被害なかったからいいけれど。
ビニール袋を2重にしておいて良かったです。
さてさて。

もう13:00です。
早く降りないと。
で、出発するんですが池からはいきなり上り。
ま、辺りで一番低いところに水が溜まるんだから仕方ないけど。
でもここにはチングルマ、花と綿毛が共存してましたよ。

黙々と、とにかく歩きます。

40分後。
かなり疲れてきましたが、ようやくハイマツ帯を抜け森林限界の下側に入り込みます。

エビガライチゴぢゃないかと思うんですが、高山でよく見かける野イチゴ。
夏山に登るとよく見かけるブルーベリー。

美味いか不味いかは知りません。
国立公園内なので。。。
食ったこと無い。
そんなのを見ながら下っていきますが、かなり辛いみたい。

めっちゃ、岩だから。

皆のペースが上がりません。
実は父は全然辛くないんでどんどん降りていくのですが、あまり早く降りると皆と離れてしまうのです。
かなりの急降です。
正直、これが登りだったら死んでしまっています。
登りにこちらのルートを選択しなくて本当に良かったと思いながらどんどん下る。
ちょっと広場があったら後続を待つために休憩。
あっ、あの岩、広くていいな。

6畳ほどのまっ平らな岩が目に入ったので飛び乗ると。
みんな、考えは同じなんですね。
たぶん、どこかのパーティーもここで休憩したのでしょう。
そんで、仕舞い忘れたかポケットからこぼれ落ちたか。

飲みかけだけどまだ新しいペットボトルが岩の上に落ちていました。
中身だけ捨てて、ザックに放りこみます。
そんな辛い(?)岩だらけの急降路を降りていくとようやく平坦になります。

木道の始まりというか終わりというか。
時刻は15:00。
やっと里に下りてきたか。。。

いや、里ぢゃなくて高層湿原です。
栂池自然園に降りるはずでしたのでようやく着いたかと。
でもね。

栂池自然園は、まだ先らしい。
着いたと思って違ってるとドッと疲れが出ますね。
天狗原の平坦な湿原地帯を抜けると、また急降。
今度は岩ぢゃなくて土の山道です。
もう、惰性で降りてますが。
面白いものは目に入ってきますね。

写真が下手くそで残念ですが。
卵みたいなのが木の上に何個も突き出ています。
何かというと。

松ぼっくりならぬツガぼっくりです。
紫色してるんで木の実ぢゃないみたい。
辺りはツガの木がいっぱい。
もう一月もすればツガ松茸が出るかもしれませんね。
そんなのを見てるとようやく眼下に、

栂池自然園の木道が見えてきました!
目測で1kmくらいかな?もちろん直線距離でですが。
天狗原から1時間20分掛かって、

やっとのことで降りてまいりました。
栂池自然園の入り口、ゴールです。
時刻は16:20。
よかった、最終には余裕で間に合いました!
時間があるので早速、売店に駆け込む中学生。

へろへろの体には応えられません!
サルナシソフトだそうな。
そんで、間に合ったのはこれです。

ロープウェイ。
さすがに、ここから里まで林道を歩くのはしんどすぎるので楽して降りちゃいます。
最終が17:20だったので絶対に間にあいたかったのです。

初めてのロープウェイなので先頭に陣取る4年生。
早速、見知らぬ登山者お姉さんと友達になってます。
ぜんぜん、人見知りしないヤツ。
ロープウェイから後ろを見てみますが、登った山々は雲の中でなんにも見えません。
次はこれ。


ゴンドラリフト。
父のなけなしのへそくりを降ろした甲斐があります。

やっと座れた。
かなりの高度をあっという間に降りていくのです。
ゴンドラ駅から車まではまたまたタクシー移動。
やっと。
我が家、じゃなかった我が車に帰還です。

さぁ、風呂ふろっ!!


2日ぶりの汗だくドロドロを洗い落とします。

あぁ、気持ちいい。
んで、すっきりしたら当然。
めしっ!!!

『膳』さん。
ガッツリ肉でも食いたいのかと思ったら声をそろえて 「蕎麦喰いたい!」 だと。
私たちが入店したとたん、のれんが降ろされます。
よかった、滑り込みセーフ!

嫁さんはツマミとビールから。
私と子供たちは

がっつりと大盛りで。
美味いです、ホント。
すっきりしてお腹いっぱいになって疲れがどっと出ますが、幸せです。
お店を出たのは21:30。
さぁて。
今夜はどこで寝ようかな ・ ・ ・ なんてことは無くて、お家に帰らねばなりません。
だって、明日から仕事だから。
大人の夏休みは、今日で終了なのです!!
もちろん。
運転は父です。
嫁さんにはアルコールという睡眠導入剤がシッカリと注入されておりますから。
もうひと頑張りなのです。
そしてまた。
子供たちのコレクションに一つ加わりました。

藍色の花が咲いたのが。

おしまい。
でもね。
落ちる前に目覚ましタイマーだけは合わせておきました。
いつも釣り場の駐車場で準備を始めるぐらいの時間帯。
そろそろ目覚まし鳴るかなぁというタイミングで不思議とスパッと目覚めます。
もちろん辺りは暗い。
まだ、地平線も定かではないくらいの明るさです。
一瞬の間をおいて鳴りだした目覚ましを止めると、一番に気になる天気。
立ち上がって暗い窓の外を眺めると
おぉー!
目線よりも低い雲の隙間から街の灯りが見えます。
そして雲の上に居るんだから、いい天気!
そっとトイレに行き、戻ったところで部屋の灯りを点けます。
「ご来光、見に行く人っ!」
4年生と嫁さんがもぞもぞと起きだす。
上の二人はピクリともしません。
「お前らは行かないのね?! あとから文句言うなよ!」
靴下を履いて防寒着を着込んで、さぁ出ようか。
「やっぱり行くぅ~!」
山小屋の外に出ると、丁度スタッフの方が作業されていまして。
「朝日、見るのにいい場所ありますかねぇ?」
聞いてみる。
「テント場のそばを抜けて稜線にでて、左に丸山という丘があります。綺麗ですよ。」
やっぱり、有識者に聞くに限ります。

暗い中で、テントにも灯りが入り始めて綺麗ですねー。
白み始めた山際を眺めながらちょっと歩くと、あきらかに丸い丘にたどり着きます。
割と人少ないなぁ。
しかし。
めちゃめちゃ綺麗です。

南東に白馬村の灯りと雲海。
西を向くと!

剱(つるぎ)岳と立山と雲海。
そして北東側に。

雪渓と白馬山荘と白馬岳。
ここ丸山にあんまり人が居ないのは、

白馬山荘の稜線と白馬岳山頂にいっぱい人がいるからですね。。
(稜線に細かいピンみたいに見えるのはみんな人です。ご来光直前には稜線全部人で埋まってました。。)
徐々に明るくなってきます。

そして。

遠くの雲の上から新しいお日様が顔を出します。
おはよう! 今日も一日安全に歩けますように。
いつも海上で迎えるお日様は周りに海しかありませんが、山の上では山肌がどんどん色づいてきて周り全体が暖かくなります。


そして見ている間に、稜線を越えて雲海が西から東に流れていくのです。
綺麗やねぇ。
さぁ、戻って朝ごはん食べよ。

あらかた食べちゃってから撮ってしまいました。。。
朝からビュッフェだとついつい食べ過ぎてしまいます。
ヘタなモーニングなんかよりはるかに価値があります。
・・・もちろん、毎日食べにくるわけにはいきません!
さ、出発!

時刻は6:58。
ゆっくりと行きましょう!
テント場の脇を通り抜けると5分も経たずに稜線にでます。

さっきはとはちがって右に向かいます。
眼下には雲海。

激しくいい天気!

稜線をジグザグに、高度を稼ぎます。
さほど歩かないうちに。
到ぉ~着ぅ!

悪ガキがよそ見してますがっ!!!
白馬岳、2932m。
いい天気、360°パノラマです。
でも下は雲海でよく見えない。

本当の山頂はこの写真の右側手前の頂なんですが。
見ての通り東側が直角の切り立った崖になっているので一番高いところは立ち入り禁止です。

まあるいのは周りに見える山のパノラマ図なんですが、擦り切れてて字が読めません。
まぁ、いいんだけど。
この、小銭はどうするのかねぇ???
良く晴れた日には八ヶ岳や富士山も見えるらしい。
さて。
20分ほどくつろいだら、出発です。
でもその前に。

三角点には触っておかないとね!
さぁ、行きましょう。

あとは下るだけ。
稜線歩きを楽しみながら歩きます。
・・・んが。
霧が揚がってきてあっという間に青空が見えなくなってしまいます。
稜線、綺麗だろうに見えないや。

でもね。
可愛いの咲いてました。

コマクサ。
とっても小さな株でしたが可憐に花開いています。
わざわざこんな岩場に生きる選択をしたのはなぜなんでしょうね?
栄養無さそうな土壌だからか、この大きさになるまで10年とか15年とか掛かるってことらしい。
その為かどうか判りませんが、登山道のすぐ近くでこんなに寄って写真が撮れる個体はあんまりありませんでした。
道からちょっと離れた斜面にはそこここにうっすらピンク色に群生しているんだけど。
人が立ち入っちゃいけないってことですよね。
そして。
少し向こうから来た2人連れの登山者が、人差し指を口元にあてて『静かに!』の合図をしてくれます。
ん?

判りませんね。
ガスったからかも。
別の写真では?

やっぱり、判りませんか?
では、久しぶりに編集した動画で。
こんな近くで会えると思ってませんでした!
赤いアイラインのオスと少し小ぶりなメス。
くぅぅぅぅ
と小さな可愛い声で呼び合っているようでした。
しばらくゆっくりと雷鳥を眺めて、また歩き出します。
また別の場所でも。

こんなにいっぱい見るの初めてです。
いくつか山には登りましたが今回がまだ3回目の遭遇なのです。
初めてみたのは中学の修学旅行の時なのでもう30年以上前です。
立山の室堂でちらっと見かけただけでした。
2回目は20年ほど前、浅間山の近くだったと思いますがほんの30秒ほどしか姿を見せてくれませんでした。
だから久しぶりなのです。
嬉しいねぇ。
ガレ場とハイマツがあると居ないかなぁ?とキョロキョロしてしまいます。
さて問題。
↓ 何羽いるでしょう?

答えは、これまた動画で。
ほんとに、いっぱい会えました!
さぁ、先を急ぎましょう。

小蓮華山。
山っていうか、霧で見えないからピークなのかどうかが判らない。
んで、なかなか白馬大池に着かないね。。。

チングルマの群生があったりして目は楽しめますが。

やべぇ、腹減ってきた。。。
11:00。
飴ちゃんやら一本満足やらカロリーメイトやらを口にしながら降りていきます。

そろそろ、見えていいはずなんだけどなぁ、白馬大池。
なんとなく白馬大池でお昼ご飯かなぁ、って言いながら降りてきたので待ち遠しい。

霧でなんも見えんけどねぇ。

舟越ノ頭から30分も歩いたころ。

突然、目の前に真っ赤な屋根が見えてびっくり!
すぐ近くまで来ていたのでした!

急に晴れて大池の全容が姿を現しますがっ!
そんなことより、

腹減った!
山小屋でお願いしていおいたお弁当には、なぜか

ようかんが入っていました。
まぁ、山ん中では甘いものが喰いたくなるけど、おかずにまみれる所に一緒に入れないで欲しかったなぁ。
それと山のお弁当らしくない、汁気がたっぷりのおかずも。
偏らずにはおれないんだから。
ま、被害なかったからいいけれど。
ビニール袋を2重にしておいて良かったです。
さてさて。

もう13:00です。
早く降りないと。
で、出発するんですが池からはいきなり上り。
ま、辺りで一番低いところに水が溜まるんだから仕方ないけど。
でもここにはチングルマ、花と綿毛が共存してましたよ。

黙々と、とにかく歩きます。

40分後。
かなり疲れてきましたが、ようやくハイマツ帯を抜け森林限界の下側に入り込みます。

エビガライチゴぢゃないかと思うんですが、高山でよく見かける野イチゴ。
夏山に登るとよく見かけるブルーベリー。

美味いか不味いかは知りません。
国立公園内なので。。。
食ったこと無い。
そんなのを見ながら下っていきますが、かなり辛いみたい。

めっちゃ、岩だから。

皆のペースが上がりません。
実は父は全然辛くないんでどんどん降りていくのですが、あまり早く降りると皆と離れてしまうのです。
かなりの急降です。
正直、これが登りだったら死んでしまっています。
登りにこちらのルートを選択しなくて本当に良かったと思いながらどんどん下る。
ちょっと広場があったら後続を待つために休憩。
あっ、あの岩、広くていいな。

6畳ほどのまっ平らな岩が目に入ったので飛び乗ると。
みんな、考えは同じなんですね。
たぶん、どこかのパーティーもここで休憩したのでしょう。
そんで、仕舞い忘れたかポケットからこぼれ落ちたか。

飲みかけだけどまだ新しいペットボトルが岩の上に落ちていました。
中身だけ捨てて、ザックに放りこみます。
そんな辛い(?)岩だらけの急降路を降りていくとようやく平坦になります。

木道の始まりというか終わりというか。
時刻は15:00。
やっと里に下りてきたか。。。

いや、里ぢゃなくて高層湿原です。
栂池自然園に降りるはずでしたのでようやく着いたかと。
でもね。

栂池自然園は、まだ先らしい。
着いたと思って違ってるとドッと疲れが出ますね。
天狗原の平坦な湿原地帯を抜けると、また急降。
今度は岩ぢゃなくて土の山道です。
もう、惰性で降りてますが。
面白いものは目に入ってきますね。

写真が下手くそで残念ですが。
卵みたいなのが木の上に何個も突き出ています。
何かというと。

松ぼっくりならぬツガぼっくりです。
紫色してるんで木の実ぢゃないみたい。
辺りはツガの木がいっぱい。
もう一月もすればツガ松茸が出るかもしれませんね。
そんなのを見てるとようやく眼下に、

栂池自然園の木道が見えてきました!
目測で1kmくらいかな?もちろん直線距離でですが。
天狗原から1時間20分掛かって、

やっとのことで降りてまいりました。
栂池自然園の入り口、ゴールです。
時刻は16:20。
よかった、最終には余裕で間に合いました!
時間があるので早速、売店に駆け込む中学生。

へろへろの体には応えられません!
サルナシソフトだそうな。
そんで、間に合ったのはこれです。

ロープウェイ。
さすがに、ここから里まで林道を歩くのはしんどすぎるので楽して降りちゃいます。
最終が17:20だったので絶対に間にあいたかったのです。

初めてのロープウェイなので先頭に陣取る4年生。
早速、見知らぬ登山者お姉さんと友達になってます。
ぜんぜん、人見知りしないヤツ。
ロープウェイから後ろを見てみますが、登った山々は雲の中でなんにも見えません。
次はこれ。


ゴンドラリフト。
父のなけなしのへそくりを降ろした甲斐があります。

やっと座れた。
かなりの高度をあっという間に降りていくのです。
ゴンドラ駅から車まではまたまたタクシー移動。
やっと。
我が家、じゃなかった我が車に帰還です。

さぁ、風呂ふろっ!!


2日ぶりの汗だくドロドロを洗い落とします。

あぁ、気持ちいい。
んで、すっきりしたら当然。
めしっ!!!

『膳』さん。
ガッツリ肉でも食いたいのかと思ったら声をそろえて 「蕎麦喰いたい!」 だと。
私たちが入店したとたん、のれんが降ろされます。
よかった、滑り込みセーフ!

嫁さんはツマミとビールから。
私と子供たちは

がっつりと大盛りで。
美味いです、ホント。
すっきりしてお腹いっぱいになって疲れがどっと出ますが、幸せです。
お店を出たのは21:30。
さぁて。
今夜はどこで寝ようかな ・ ・ ・ なんてことは無くて、お家に帰らねばなりません。
だって、明日から仕事だから。
大人の夏休みは、今日で終了なのです!!
もちろん。
運転は父です。
嫁さんにはアルコールという睡眠導入剤がシッカリと注入されておりますから。
もうひと頑張りなのです。
そしてまた。
子供たちのコレクションに一つ加わりました。

藍色の花が咲いたのが。

おしまい。