週末ごとに風吹いて、どうにもしようがないですなぁ。
明日は、湾奥ならなんとかなるかなぁ。?
さて、このあいだの
ホウキハタですが。
美味しいお魚なので美味しくいただきましょう。
あ、嫁様ですが2日ほど口をきいてもらえませんでしたが、椎名誠風に言うと
” 喰えばわかる女 ”
なので、お腹が満たされたときに真っ直ぐ謝ったら無事、口をきいてもらえるようになりました。
空腹のときに話を持ち出すと拍車をかけてしまう可能性がありますので注意が必要です。
触るな危険!
でも
混ぜるな危険!
でもなくて
空腹危険!
なのです。
ま、
謝らなきゃいけないようなことをしなければいいだけなんですがねぇ。。。
嫁に怒られる。
いや、猫に怒られる話です。
さて。
これです。
神経、しっかり締めたのに口が全開になってるの不思議です。
脳が締まってなかったのかな??
処理していきましょう。
と、ここで新兵器登場。
うわさのウロコ取りです。
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パッチもんではなくてちゃんとメーカー品。
本体にもロゴ入ってるの、所有欲をそそります。
早速、使ってみましょ~!
なんですが。
いったい、何個ウロコ取り持てば気が済むかって話ですな。
一番下が、初代。
何処で買ったか忘れましたが、たぶんどこかのホームセンターでしょうね。
別に不便も感じずに長年つかっておりました。
ところがある日、嫁様の実家で義父が釣ってきた良い型のキビレをさばいた時に嫁実家台所にあったのが真ん中の真鍮のヤツ。
これでウロコ引いた時にびっくり!
なにこれ、めちゃめちゃウロコ引きやすいやん!
硬いクロダイのウロコがバリバリと剥がれていきます。
ということで早速購入して、以来ずっと使っていました。
適度に重さがあって魚との接触面が広いので身や皮を傷つけにくいのもいいです。
使い勝手、満足してました。
重さがあるので、ウロコとは全然関係ないけれどトンカツ揚げる前に肉叩いたりするのにも重宝しています。
そして何年か経って。
Youtubeをぼーっと見てたら、きまぐれクックのかねこさんが
「これ、めちゃめちゃ使いやすい!」
と言ってるの見て、購入したのが一番上のです。
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¥700くらいで安かったっていうのもありますが、洗いやすそうだなと思ったのでした。
下の二つはウロコ引いたあとでスポンジで洗うのが面倒なのです。
スポンジにひっかっかる。
で、一番上の、使ってみると。
何これ!
めちゃめちゃ使いやすいのです。
ギザギザした板金を曲げただけなのに。
ヒレのキワの最初に包丁入れるエンガワのところのウロコも先端がとがっているのでキワキワまで届いて取りやすいし、なにより腹ビレのところ。
肛門から腹ビレのところって柔らかくて力入れにくい。
板金のギザギザが ” 点 ” で当たるからか、柔らかいお腹の肉が逃げながらもきちんとウロコに引っかかるので取り残しなく綺麗に取れます。
そして輪のようになっているところが素晴らしいのです。
腹ビレも胸ビレも付け根のところがウロコ引きにくいですよね?
これ、輪の中にヒレを通してしまうとヒレの付け根の前も後ろもキワまできっちりとウロコがとれる。
下の二つもキワまで届きますが、ヒレがビンビンと弾いてウロコが飛び散ったりします。
とにかく、輪の中にヒレが入るのって想像以上に使いやすいのですよ。
ということで、この安い板金のタイプはとてつもなくコストパフォーマンスがいい。
めちゃくちゃ気に入っています。
普段は、ほとんどこの板金のを使い、力を入れてバリバリと剥がさないといけないお魚の時は真ん中のを使ってます。
それなのに何故?
新たなウロコ取りを導入するのか?
理由は、ただ一つ。
飛び散らない。
これです。
いつもシンクのなかでウロコを引くので飛び散ってもほとんどはシンク内で収まっています。
時々、シンクの周りの段差のとこだったりまな板だったりに飛びますがその時に掃除できる範囲ですよね。
でもウロコ引いてから2~3日、あるいは1週間ほどした頃にとんでもなくシンクから遠いところに飛んでカピカピに干からびミイラになっているウロコを発見すること、ありませんか?
ワタクシ、たびたびそんなことがあります。
台所の隅っことかシンクと背中合わせになってる冷蔵庫の扉とか、レンジの奥の壁とか。
どうやってここまで飛んできたの?!
ってところにペタっと貼り付いている。
そう、ヤツはどこにでも潜んでいるのですよ。
前置き、長い?
では、使ってみましょう。
ホウキハタの尾ビレの付け根に当てて、引く。
ほほう。
綺麗に取れますな。
そしてうたい文句どおり、全く飛び散らない。
なかなか、いいです。
もっと小さなアヤメカサゴでも試してみます。
これね、取りやすい。
特に、ウロコがあまり頑固に皮に貼り付いていないお魚にはとてもいいです。
そして魚の身を傷つけない。
写真でわかりますかね?
皮目をまったく傷付けることなく綺麗にウロコがとれています。
取り残しもない。
円盤の端の面でなぞるので一枚だけ取り残されるなんてことは逆に難しいみたいです。
櫛みたいに隙間がありませんから。
ちょっと気にしていた、ヒレのキワのところも問題なく引けます。
気に入りました。
でも。
今のところ一番の使いやすいのは、やはりギザギザ板金曲げタイプですね。
この、がまかつのウロコ取り、全部取りきるのに時間が掛かってしまったのです。
たぶん板金タイプの倍くらい掛かったと思います。
アヤメカサゴはよかったのですが、ホウキハタが大変でした。
皮のコラーゲンのゼラチン質にウロコが強く根付いているみたいで、ゴリゴリやらないと取れにくい。
あんまりゴリゴリやると皮が破れてしまいそうで、ある程度加減しながらだったから時間かかったのかもしれません。
もう少し使い込んでみないとはっきりとは言えませんが、ウロコが剥がしやすいお魚はがまかつの、剥がしにくいのは板金のがいいのかな。
最初に板金のでゴリゴリと剥がしてから、仕上げにがまかつのを使うといいかもしれません。
ただ、がまかつのは洗い易さは抜群でした。
これは間違いない。
さてさて。
猫に怒られる話でした。
さばいていきましょう。
ウロコ取ってから3日目です。
熟成されてるといいのですが。
綺麗な白身がでてきますが、何これ?
銀色の袋持ってる。
反対の身も。
並べてみます。
まぁ、寄生虫でしょうね。
どんな虫がでてくるかなぁ?
うんこ?
とても固い。
カリントウみたいです。
匂い無し。
なんだかよく判りませんが、気にせずいきましょう!
全部、冊にして皮を引きました。
今日食べる分ともう少し寝かせる分に分けて。。。
エンガワのところににも寄生虫が居ますな。
イカリ虫の根っこの部分かな?
黒い所だけ切って捨てちまえばいいだけです。
写真撮り忘れましたが、コロっと分厚く切ったお刺身と、薄造りとカルパッチョ用の花びら。
続いて、ホウキハタのアラとアヤメさんをボールに入れて
お湯掛ける。
熱湯に刺し水したくらいの熱いの。
チンチンに熱いのだと皮が破れてしまうので洗い難いですね。
水道で流しながらゴシゴシ洗う。
綺麗にとったつもりのウロコも頭の周りは霜降りしないと取れませんね。
釣った日に湯がいておいた胃袋も刻んで
下ごしらえ終了。
鍋に並べて
コトコト煮ていきます。
さぁ、食べよう!
(あ、ここにコロっと切ったお刺身写真あった)
ホウキハタ、お刺身甘くて美味しい!
カルパッチョも薄いのにすごい弾力です。
エンガワは、コリっとしてるのに脂が出てきてめちゃめちゃ甘い。
美味しいなぁ。
煮付けは、
ホウキハタのカマがデカかったので嫁様と中2にひとつづつ分配し、ワタクシは腹骨のところと中落ちをいただきますが。
これ、ほんと旨いね。
根魚は煮魚美味しいのは判ってるけど、
旨い。
ほろほろっと口の中でほどけながらジュワっと脂が滲みでてきます。
たまらん、美味い。
あっという間に、こうなります。
魚好き、煮魚好きの高3受験生には頭が良くなるように(もう遅い?!)、
お皿に乗りきらないサイズのを
ドカンっ!と丸々置いてみます。
皆が幸せに食べ終わってくつろぎ始めても、受験生はずっと頭と格闘していたのですが、見てると骨を外してはチュウチュウ。
ホウキハタのクチビルをパクっと口に入れて、ベロベロしてるコラーゲンのところだけ自分の唇で濾しとって骨だけティッシュに並べていきます。
目玉をほじくりだしてパクっ。
ほほ肉を取り出してパクっ。
裏返してノドの奥から生えてるホウキハタの舌をパクっ。
エラブタを口に放り込んでチュウチュウ。
目玉の奥の筋肉をほじほじ。
頭肉をぱくぱく。
肉という肉、皮のゼラチン質のところ、コリコリの軟骨に至るまで大きな頭から次から次に引きはがして口に運んでいます。
しばらくすると、
「ふぅ~。」
と一息ついております。
お見事。
もう、食べられるところはありません。
猫に。
怒られるよ。
少しは残しておかないと。
でも大丈夫。
我が家には猫はいません。
食卓の足元でスヤスヤと猫ける、いや、寝こける黒柴が居るばかりでございます。
おしまい。